どん底だった

こんにちは、はりねずみ太郎です。

北海道に移住をして早いもので1ヶ月が経とうとしています。

ほんと早いな〜。笑

そんな北海道での現状のお話です。

北海道に移住する前の僕は、

「北海道に行ったらどこにご飯食べ行こいうかな〜?」

「休みはどこに遊びに行こうかな〜?」

なんてことを考えていました。

しかしながら、

実際に北海道に移住をして、美容室開業と日常生活を送る中で

そんなこと考えている余裕が

「全くなかった」

というのが現状でした。

今になって、痛感していることがあります。

それは、

去年までの自分は、会社という大きな存在に、知らず知らずのうちに守られて生きていたんだなと。

それは社会的にも、精神的にも。

そんなことを北海道の地で感じる毎日です。

まずひとつは

「お金」

会社で働くということは、毎月決まった日にちに一定の給料が振り込まれ、その中で日々の生活を潤わせていけるということ。

もし仮に一時的に底を尽きてしまったとしても、また給料日を迎えればお金を得ることができる。

そんな環境でずっと働いてきた僕は、独立したら給料日なんてものがなくなることはもちろん頭では理解していました。

しかしながら、

身体では理解しきれていなかったな、と思う出来事がありました。

それは、北海道に移住し10日ぐらいを迎えた夜のこと。

夜中2時ごろに目が覚めて

「これからどうなってしまうのだろう…」

と、突然の恐怖心に襲われました。

その時に

「なんてバカな決断をしてしまったんだ」

「北海道で独立なんてしなければ家族に迷惑をかけることもなかった」

「貯金がなくなったら妻や娘はこれからどうなるんだ」

「僕はなんでこんなところで寝ているんだ」

と急に心臓がバクバクして、冷や汗をかいて、頭が真白になりました。

そして気がつくと朝を迎えていました。

しかし、

リビングに行くと、

いつものようにはしゃぐ娘達の姿、いつものように朝食の準備をする妻。

そんな光景を見たとき

「何を今更、弱気になってんだ、この生活を絶対に守らなきゃ」

という気持ちに戻り、家族に救われた出来事がありました。

(でも、その日から数日間お腹が空きませんでした。笑)

そして、美容室SUKIMAも、

初めから、これまでのようにお客様が来てくれるなんて思っていませんでしたし、その事は頭では理解していました。

でもやっぱり、身体はわかっていなかった。

美容人生で初めて1日中美容室でひとり過ごす時間。

誰も会話できる相手もいない。

アイデアを思いついても、ブラッシュアップしてくれるスタッフもいない。

そして、お客様もいない。

ただBGMだけがひたすら流れる、とにかく孤独な空間。

去年までは、たくさんのスタッフと一緒に働いていて、

正直、

「ひとりになりたいな」

と思ったことも多々ありました。

でも実際になってみると、心の中には常に寂しさと不安でいっぱい状態。

気晴らしに話せるスタッフに会いたいと本気で思いました。

そしてついに、

なにもしていないのに全身から汗が出たり、

手足が震えたり、

電話に出て、声を出そうと思っても震えて声が出ませんでした。

そんな日々の中で、精神的に弱くなっていく自分を感じました。

「でも、やるしかない」

それ以外の選択肢は今はない。

ひとりでもお客様に来てもらうよう、何度も黒板を書き直したり、

不慣れなパワーポイントでチラシを何枚もつくりました。

バス停で待っている人にチラシを渡したりしました。

手渡しでチラシをくばるというのは、これまたメンタルをやられるような出来事もありました。

無視されたり、思いっきり嫌な態度をとられたりもして、何度も心が折れそうなりました。

大雪の中、近所にポスティングに行ったときは、時間をかけて作ったチラシが雪で濡れてしまい、半分以上使えなくなってしまったり

外の黒板が倒れて、取り付けてあったチラシが全部飛んでいってしまい、1時間ぐらい近所を拾い歩いたということもしました。

まだまだ弱気になるのは早過ぎるのはわかっていますが、

この現実を、未熟な自分は受け入れるのが大変でした。

そして追い討ちをかける出来事も、、

ふと思い立ってYouTubeで話してしまった新型コロナウイルスの内容に

誤りがあったようで、視聴者の方から

「呆れる」「うそつき」「バカ」「むかつく」「出て行け」「学なし」などの

コメントを頂きました。

何も反論の余地はありません。

僕はほんとにバカで学もなく、社会的な発言はしてはいけない人間だと痛感しました。

この日、心が折れました。

もう辛さとか、寂しさとか全部いくとこまでいったなと。

正直、もうYouTubeやめようと思いました。

もちろん僕のことを全ての人に受け入れてもらえるなんて1mmも思っていません。

ただ、縁もゆかりもない北海道に移住して感じた心細さや孤独感で、精神的にいっぱいいっぱいだったタイミングもあり、

すべてに絶望を感じました。

でも、

そんなとき支えてくれたのは、やっぱり家族でした。

そして、

愛知にいる多くの方と約束した

「北海道で精一杯がんばる」

という決意。

どうして良いかわからず、

「どれだけの人に迷惑かけてここまで来たと思ってるんだ」

「お前の決意はそんなもんか」

「逃げんのか」

自問自答して、思いっきり自分にビンタしました。

自分に喝をいれて、ひとりで泣きました。

遠くから応援してくれる人の為にも、ここで終わらせる訳にはいかない。

そんなことをしてるうちに、少し落ち着いて考え直すことができました。

そして美容室SUKIMAはオープンして1週間を迎えています。

とてもありがたいことに、

同じビルのテナントの方がご来店してくれたり、ご家族を紹介してくれたり

ほんとに少しづつですが、お店が賑やかになる時間が増えてきました。

本当に本当にありがとうございます。

僕かこれまでどうやって生きてきたかを知る人は、北海道には誰もいません。

でも、

これまで一生懸命身につけた美容師としての技術でヘアスタイルを通してなら、

きっと北海道の方々と信頼関係を築くことができる。

そして、美容師が僕の未来をつくる。

本当に美容師に助けられてると毎日感じています。

そして何より、

この美容師として育ててくれた会社、先輩方には感謝しかありません。

ということを実感する今日この頃です。

と、長々とすみませんでした。笑

最近色々あり過ぎて、頭がパニックになってブログを書くことすらできませんでしたが、

なんとか落ちるとこまで落ちて、

落ち着いたようです。

本当の「落ち着く」という意味が、身体でわかりました。

と同時に、一つ壁を越えたような気もします。

まだまだこれから何度も高い壁が立ちはだかることだと思いますが、

それも乗り越えて成長していきます。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

まだまだ頑張ります!

ではまた

 

 

 

 

 

 

 

 

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もよろしくお願いします^^

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ABOUTこの記事をかいた人

美容師/フリーランス 2020年1月に家族で縁もゆかりもない北海道へ移住。美容室を運営しながら、マイペースに暮らしています。わりとミニマリストです▼好きな食べ物はカレーと珈琲。